BLOOD+ 第6話「おとうさんの手」
確かに米軍の沖縄駐留や地位協定についてはいろんな問題を孕んでいるわけですが、単純にそこだけをピンポイントに責めても意味がありません。日米間に横たわる問題ってのはそれぞれが複雑にリンクしているわけで、あちらを立てればこちらが立たず。そうそう簡単に解決できるのなら苦労はありませんよ。
国防問題だけをとっても、現状では日本が単独でその機能を保てない以上、米軍への協力は致し方ないところ。それに地理的な問題もありますしね。沖縄のあの地理的位置がもたらす極東地域への軍事的プレゼンスを考えると、他に移転ってのも難しい。まあいろいろ調べてみると、少なくとも沖縄駐留の米海兵隊は単独で機能するのは難しいとかやっかいな現実もあるようですが。まあでもそのあたりはここでは余談。
でもってBLOOD+ですが、お話自体はずっと低調なまま推移してますね。作画はそこそこの水準だと思うんですが、ストーリーが陰鬱で爽快感に欠けるのが難点。まあ(少なくともここまでに描かれている)お話の基本的なテーマからいって、あまり“スカッと爽やか”とはいかないのは仕方ありませんが、エンターテイメント作品であまり鬱々とした展開が続きすぎるのも考えもの。深夜枠ならともかく特に土曜6時のこの枠でやるのであれば、もう少し爽快感が欲しいところ・・・とは言っても前番のように無敵ヒーローズが弱っちい敵を虐殺しまくるような嗜虐的な内容になっても困るんですが。それに実際何か主張をするのであればもっと視聴者を物語りに惹き付けてからでないと臭いがキツ過ぎて受け入れられないんじゃないかな。それにいくらなんでもペース遅すぎ。もっとテンポ良く行こうぜ。
でも今回オヤジの死期が早まったのはやっぱカイが原因だよなー。カイが勝手にエレベータを動かしてなければ全員脱出も可能だったろうに・・・完全に疫病神化してるぞ。