蟲師 第5話「旅をする沼」

水禍から村を守るため生贄として捧げられた娘、いお。水底を移動する緑の“沼”に救われた彼女はその“沼”とともに旅をしていたが――。
蟲師って原作からして暗めな話が多いんですが、今回はなんとかハッピーエンド。でもこのシリーズ、完全に1話完結型かと思いきや一応各話の繋がりも意識されてたんですね。ここで“緑の座”の廉子のエピソードが出てくるとは思わなかったなー。

まあ廉子はあの時点では既に人としては死んでいて、しんらに会わせるには完全に蟲化するしかなかったんですけど、それはすなわち人外として生と死の狭間で永遠に彷徨うことをも意味するわけで。それが果たして幸せな選択だったのかについてはギンコにも迷いがあったようですね。でもってそれが今回のエピソードに繋がってくると。

とにかく半分蟲に取り込まれながらも、いおは最終的には人としての生を取り戻すことができ、浜の人々にも受け入れられてるみたいで今回はハッピーエンドと言っていいでしょう。蟲師の舞台って場所も年代も不祥ですが、こういう人柱だの人身御供だのいう風習は過去の日本では結構あちこちで見られたんですよね。流石に明治以降はなくなったようですけど。

でも化野と書いてあだしのと読ませるのはトリッキーだよなー。これ普通読めないって。